金沢の都市と交通を考える会(K.CAT)

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◆第7回市民フォーラム

<フォーラム開催概要> ※詳細はチラシを参照

 テーマ:「2020年 交通が金沢を変える」
      −「外環状道路を活かしたまちづくり」VS「北陸新幹線を活かしたまちづくり」−
 日時:平成18年2月12日(日)、13:00〜16:00
 場所:金沢市文化ホール 2階 大集会室
 参加者数:182人

<フォーラム関連資料>

 □チラシ(PDF、1,020KB)
 □提案の概要(PDF、598KB)
 □北陸新幹線組(青組)の提案(PDF、1,309KB)
 □外環状道路組(赤組)の提案(PDF、2,194KB)

<フォーラムの様子>

 第7回目のK.CAT市民フォーラムでは、「2020年 交通が金沢を変える」をテーマに、北陸新幹線の開業効果を活かしたまちづくりを提案する「北陸新幹線組」(青組)と、金沢外環状道路の整備効果を活かしたまちづくりを提案する「外環状道路組」(赤組)に分かれて、各々の提案内容を発表し、ディベート形式でディスカッションを行いました。

1.高山先生(コーディネーター)あいさつ
 K.CAT代表である金沢大学大学院の高山純一教授より、開会の挨拶。
 今回は、平成18年4月に山側半分が全線開通する金沢外環状道路と、2014年開業予定の北陸新幹線をテーマに、K.CATメンバーが2チームに分かれて提案を行う旨が説明されました。
 フォーラム前夜に雪が降り、足元が悪い中での開催でしたが、会場には過去最高となる約200人の参加者が来場して下さいました。
2.北陸新幹線組(青組)の発表
 まずは、青組が「駅から始まる物語(ストーリー)〜新幹線がもたらす金沢の革新」と題し、提案内容を発表。発表時間は15分。
 北陸新幹線組のメンバーは、北原良彦氏・山岸淑子氏・山本昌貴氏の3名。
 北陸新幹線組は、移動時間・環境・安全性・定時性・ネットワークの5つの視点で新幹線の優位性を紹介するとともに、新幹線開業効果を活かした1)コンパクトで質の高いまち、2)住みたい・訪れたいまちを目指した提案が行われました(詳しくはこちら)。
3.外環状道路組(赤組)の発表
 続いて、赤組が「WA(輪)で変わる金沢のまち」と題し、提案内容を発表。発表時間は同じく15分。
 外環状道路組のメンバーは、萩原扶未子氏・宮本秀夫氏・大家弘聡氏の3名。赤組ということで、萩原氏は赤のジャケット、宮本氏と大家氏は赤のネクタイを着用して気合十分!
 外環状道路組は、提案のポイントとして「支える」「つなぐ」「活かす」の3つを掲げ、地域に根ざした外環状道路の役割を紹介するとともに、交通円滑化・物流・歩けるまちづくり等の観点から、5つの提案を行いました(詳しくはこちら)。
4.参加者投票(1回目)
 両組の発表を終えた段階で、会場の参加者に、ファーストインプレッションを手元の色カードで示してもらうとともに、事前配布した青・赤の投票札を回収BOX内に投じていただきました。
 発表を聞いた時点では、北陸新幹線組72票に対して、外環状道路組が79票と、若干外環状道路組がリードする結果となりました。
 
5.ディスカッション
 両組の発表に対し、評価委員とコメンテーターが質問し、提案内容に対するディスカッションが行われました。
 評価委員は、木俣昇氏(金沢大学大学院教授)、首藤秀司氏(野村證券株式会社金沢支店長)、辻匡氏(社団法人金沢青年会議所)の3名が、コメンテーターは伊藤正秀氏(国土交通省金沢河川国道事務所長)が担当されました。
 両組の提案に対し、鋭い視点での質疑応答が行われるとともに、会場からも意見・質問をいただきました。
6.参加者投票(2回目)・評価委員投票
 参加者及び評価委員による最終的な投票が行われました。
 提案内容に加えて、評価委員や会場との質疑応答の結果、どちらの組の提案が優れていたかが明らかになります。
 さて、どちらの組が「金沢まちづくり大賞」の栄冠をつかんだのでしょうか?
7.結果発表・総評
 投票の結果、評価委員の2名が「北陸新幹線組」を支持、1名が同点とし、会場参加者は外環状道路組の48票に対して北陸新幹線組が88票と圧倒的に上回り、北陸新幹線組が第1回目投票結果を逆転して「金沢まちづくり大賞」の栄冠を手にしました。
 北陸新幹線組は、新幹線を活かしたライフスタイルの変化を具体的事例で紹介するとともに、ディスカッションでも大胆かつ論理的に主張を行ったことが勝因となりました。
 一方、外環状道路組は、市民にとって身近で面白い提案を行い、プレゼン終了時点ではわずかにリードしていましたが、ディスカッションで北陸新幹線組の勢いに押されたことが敗因となりました。
 勝敗はともかく、「北陸新幹線」と「金沢外環状道路」は、金沢の重要な交通網であり、将来、これらを活かしたまちづくりが求められます。今回のフォーラムで提案した内容が、将来的な金沢のまちづくりに活かされれば幸いです。

第7回市民フォーラムは、過去最高となる約200人の参加者があり、とても有意義で活気あるフォーラムとなりました。
金沢の将来交通網の核となる「北陸新幹線」と「外環状道路」への関心の高さがうかがえ、これらを活かしたまちづくりの重要性を再認識することができました。
これからも大胆かつユニークな視点で、金沢のまちづくりについて提案をしていきたいと思います。

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