金沢の都市と交通を考える会(K.CAT) | |
<フォーラム開催概要> ※詳細はチラシを参照
テーマ:「金沢のバス交通を考える 〜まちからバスが消えるとき〜」
日時:平成11年12月11日(土)、13:00〜16:00
場所:金沢市文化ホール 2階 大集会室
参加者数:117人
<フォーラム関連資料>
□チラシ(PDF、290KB)
□ディベートパネリスト(PDF、128KB)
□基準情報(金沢の都市交通の現状と今後)(PDF、1,516KB)
□ディベート資料(PDF、748KB)
<フォーラムの概要>
第1回目のK.CAT市民フォーラムでは、「金沢のバス交通を考える 〜まちからバスが消えるとき〜」をテーマに、バス交通の現状や自動車の弊害、都心空洞化を知ってもらうとともに、市民にバス交通の重要性、必要性を理解してもらうことを目的とし、「自動車優先派」と「バス優先派」の2組に分かれて、@現況をどう見るか、A市民ニーズ、B施策と効果について、それぞれの意見を発表し、ディベート形式でディスカッションを行いました。
<主な施策>
自動車交通優先のまちづくり | バス交通優先のまちづくり | ||
考え方 | ・自動車が持つドアツードア性や車内の快適性等から、生活の足として必要不可欠なものとなっている ・今後は自動車走行の優先権を高めたり、駐車場の利便性を高めるなどして、自動車中心のまちづくりを進める @バスレーンの短縮や不採算路線の廃止等により、自動車の走行性を向上 A渋滞交差点にて右折レーンを確保し、円滑化を図る B既存駐車場の有効活用を図る C駐車場の整備拡大 |
・都心部では道路の拡幅等に限界があり、これまでの自動車中心の考え方では慢性的な渋滞の解消が困難 ・輸送能力に優れるバス(最大乗車人員85人)を都心部へアクセスする中心的手段と考える ・都心部内の移動も、バス利便の向上により確保する @バスレーンの強化や右折レーン整備等により、バスの定時性・高速性を向上 Aパーク&バスライドを充実し、バス空白地域を解消 Bふらっとバスや車両低床化等により、人へやさしく! |
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個 別 施 策 案 |
道路空間の使い方 | ・道路渋滞が激しい道路でのバスレーンの短縮 | ・バスレーンの延伸・終日化や取締りの強化 |
バス交通整備 | ・不採算路線の廃止等 | ・パーク&バスライドや快速バスの拡大 ・ふらっとバス(小型車両)の増発、車両低床化の推進 ・環境定期券や買い物割引券の導入等、運賃体系を多様化 ・行政の支援により、必要な不採算路線を存続 |
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道路整備 | ・渋滞交差点の改良による右折レーンの整備 ・都市計画道路橋場若宮線の整備 |
・バス路線沿線交差点での右折レーン整備(困難な場合は右折禁止) ・バス停や歩行空間、自転車走行空間の整備 |
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駐車場の整備 | ・共通駐車割引券制度の拡大 ・駐車場案内システムの拡充 ・小規模駐車場や未利用地を集約し、駐車場を拡大 |
・郊外でのパーク&ライド駐車場の整備 ・サイクル&ライド駐輪場の整備 |
<結果>
・AHPによる優先施策の判定は、「バス優先」が61%(73名)と過半数を占め、「自動車優先」が39%(47名)であった。 ・アンケートの回答でも「バス優先」が68%とほぼ同数であり、「自動車優先」は10%と低いものの、「その他」の22%がAHPでは「自動車優先」に判定されている。 ・会場での判定は「バス優先」が82%と高く、「自動車優先」が16%と低い結果であったが、ディベートの議論に引っ張られたのか、あるいは潜在意識なのか、最終的には「自動車優先」が高くなっている。 AHPアンケートについて |
初開催となりました第1回市民フォーラムは、100人を超える多くの参加者があり、とても有意義で活気あるフォーラムとなりました。
今回のフォーラムが今後10年先、あるいはその先を見越した金沢のまちづくり、あるいは交通政策をどう考えていくかというものの議論の出発点になれば、非常に幸いです。
これからも大胆かつユニークな視点で、金沢のまちづくりについて提案をしていきたいと思います。
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